夏は涼しく、冬は暖かい家を目指すために断熱材にこだわろう
マイホームを購入するときには間取りやデザイン性にこだわる人が多いです。しかし、長く住み続ける家であることを考えると、快適性を高めるような工夫を取り入れるのがおすすめ。住宅の快適性をアップさせるためには、断熱性を高める方法が一般的です。これによって夏は涼しく、冬は暖かい家にすることが可能になります。ただし、なんでも採用すれば良いというわけではないことを知っておきましょう。当然ながら、採用する種類によって効果は違ってきます。そのため、断熱材に対する理解を深め、適切に選べるようにしておくことが大切といえるでしょう。
住宅に用いることができる断熱材には、いくつかの種類があります。大きくは繊維系と発砲プラスチック系断熱材に分けられます。前者は繊維の太さや繊維の密度によって熱伝導率が変わりますが、後者はプラスチックの種類や閉じ込めている泡の大きさ、数で熱伝導率が変わります。また、自然生まれの素材を使った天然素材系断熱材を利用することもでき、防虫効果が得られるなど、健康住宅を実現しやすくなります。
繊維系断熱材の中にはグラスウールやロックウール、発砲プラスチック系の中にはウレタンフォームやポリエチレンフォームなどの種類があります。また、天然素材系断熱材の中にはウールブレスや炭化コルクなどの、さらに細かい種類が存在しているのです。そして、どの種類を選ぶかによって得られる効果や価格が大きく違います。ただしこれは、素人だけで判断することが難しい部分なので、建築士などと相談しながら自分たちに合った素材を選択する方法がおすすめです。このとき、どれくらい電気代の節約に繋がるかという省エネ性や、メンテナンス頻度などを教えてもらうこともできます。断熱性能が高いことはもちろんですが、長持ちすることやコストパフォーマンスが高いことも重要なので、希望を伝えて建築士から採用するべき断熱材についてアドバイスをもらうと良いでしょう。
もしも、品質の悪いものを採用してしまうと、せっかく断熱材を取り入れたのに電気代が節約できていない、涼しさや暖かさがあまり感じられないという問題を引き起こすこともあります。場合によっては、すぐにダメになってしまい、家を建ててから短い期間でメンテナンスや交換が必要になることもあるので注意しておきましょう。満足度の高い家づくりにするためにも、断熱材の種類について理解を深めた上で、建築士に相談しながら最適なものを選ぶようにしてください。